睡眠薬を使用する前に知っておきたい「睡眠導入剤」と「睡眠改善薬」の違いとは?1/1

夜になると寝つけない不眠症状に悩む人は多いようで、日本人の5人に1人が不眠症状に悩んでいるそうです。不眠症が長引いてしまうと日常生活に支障が出てしまうこともあるので、注意していきましょう。

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スムーズに睡眠に入っていける「睡眠薬を使用してみよう」と思っている方。睡眠薬には、大きく分けて2種「睡眠導入剤」と「睡眠改善薬」と呼ばれるものがあるのをご存知ですか?
それぞれ、どのような違いがあるのか。少し記載していきます。

「睡眠導入剤」とは?

睡眠導入剤は、大脳に働きかけることによって睡眠効果が得られるもので、「鎮静催眠作用」と「精神安定(抗不安)作用」があります。

鎮静催眠作用は、穏やかに眠りを誘うこと。精神安定作用は、不安を和らげて精神を安定させることです。

なぜ、睡眠導入剤が抗不安薬と似ている化学構造をもっているのかというと、不眠症は、神経が緊張状態に置かれていることが原因になって起こるためです。
抗不安薬を服用することによって、神経の緊張状態が緩和されリラックスした状態になり、眠りにつきやすくなります。

ちなみに、睡眠導入剤は、その作用時間の長さによって4つに分類されています。

睡眠導入剤の分類

超短期作動型 薬の効果:2~4時間
すぐに効果が現れるが、就寝3時間後などに目が覚める場合がある。
マンスリー・パルシオン・アモバンなど
短期作動型 薬の効果:6~10時間 リスミー・レンドロミンなど
中間作動型 薬の効果:12~24時間
※ 薬の効果は作用として残る時間。24時間目が覚めないというわけではない。
イレース・ユーロジンベンザミンなど
長時間作動型 ダルメート・ドラールなど

これら4種類が、状況によって使い分けられます。

例:

  • 寝付きが悪い(寝れれば、熟睡できる)・超短期〜短期作動型
  • 途中でなんども目が覚める、朝あまりにも早く起きる・中間〜長時間作動型

ただし、睡眠導入剤は 飲み続けると効果が薄れたり、副作用が強くなることがあるので注意しましょう。

睡眠導入剤の症状

・翌朝に眠気やふらつきがある
・眠りに入る前の記憶がなくなることがある
・味覚障害、のどの乾き”

睡眠導入剤は 副作用として、脱力・ふらつきなどがあるので、高齢者の方は飲んだ後、フラフラ歩かないように注意してください。転んで骨折するなどの事故の原因となる可能性が想定されます。

また、認知症の方に関しては、逆説興奮(逆に興奮してしまうこと)が副作用として出る場合があります。
認知症の方が睡眠導入剤を使用する場合、事前に専門医に相談された方がよろしいかと思います。

市販のものに多い、「睡眠改善薬」とは?

睡眠改善薬は、抗ヒスタミン薬が主成分となっているものです。抗ヒスタミン薬とは、よくドラッグストアなどで売られている風邪薬にも含まれている成分です。眠気を催す作用があり、睡眠改善に利用されています。

服用後、個人差はありますが、30分~1時間ほどで効果が現れ、7時間前後持続します。
ただ、睡眠改善薬は長期の服用を前提としたものではないので、一時的に寝つきが悪い、眠りが浅いといった悩みに使用するとよろしいでしょう。

また、一般販売されている睡眠改善薬(OTC薬)と、医師が処方する睡眠改善薬は基本的な作用が異なります。

医療用の睡眠改善薬には、向精神薬として心療内科、精神科などで処方される系列である「ベンゾジアゼピン系」が主に用いられているのに対し、一般販売されている睡眠改善薬には、抗ヒスタミン成分である「ジフェンヒドラミン系」がよく使われています。
なので、別に鼻炎薬、痒み止め内服薬を服用している場合には、成分が重なり、思わぬ副作用が出る場合があるので、併用には注意が必要です。

また、15歳未満では神経過敏や興奮が起きる場合があるので、こどもへの服用は避けるべきと言われています。

睡眠薬改善薬を、長期に服用することで出る症状

・眠りが浅いため、日中に眠くなる
・熟睡できていないため些細なことにイライラする
・起床時の頭痛”

服用して眠れるようになったら、他の薬を試す必要はありませんが、2~3回飲んでも症状がよくならないようであれば、医師や薬剤師に相談しましょう。

また、睡眠導入剤、改善薬ともに、それまで長く服用していた場合、突然やめると思わぬ副作用が出てしまう場合がありますので、個人の判断でいきなりやめてしまわずに、出来れば医師に相談してからやめましょう。

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