ストレスチェック制度にも関わりが深い国家資格「衛生管理者」が不足中1/1

12月1日から施行されている職場でのストレスチェック。戸惑っている労働者も多いようです。施行されたものはもうどうしようもありませんので、職場環境に積極的に介入できる資格取得でこの強制的な風潮を最大限利用してみては。

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早速ですが、衛生管理者の仕事がどんなものなのか3点に絞ってご紹介します。

  1. 社員の健康の保持・増進医師の指示のもと、定期健康診断や身体に害を及ぼす恐れのある業務につく人への特殊健康診断を行い、従業員の健康状態を把握します。また、問題が発見された場合の処置も大切な仕事です。 
  2. 職場環境の管理職場の照明、温度、換気、振動や騒音、化学物質などにより、人々の健康を損なう有害な環境になっていないかをチェックし管理します。 
  3. 労働環境の改善従業員ひとり一人がより快適に過ごし、仕事の効率や品質の向上にもつながる労働環境をつくるにはどうしたら良いのか、積極的に職場改善プランを立案し、実行の際にはリーダーとして活躍できます。 

『有資格者』が足りていない

『労働安全衛生法』により、常時50人以上が働く事業場では、衛生管理者を1人以上置くことが義務づけられています。従いまして、企業規模の拡大と比例して需要は高まります。
ところが実際には、有資格者の絶対数が不足しており、設置義務を果たせていない企業が多いという現状があります。

事業場の規模 必要な衛生管理者数
50人以上~200人以下 1人
201人以上~500人以下 2人
501人以上~1,000人以下 3人
1,001人以上~2,000人以下 4人
2,001人以上~3.000人以下 5人
3,001人以上 6人

衛生管理者には1種と2種がありますので、ご自分の職種に応じて取得されることをおすすめします。

  • 第1種衛生管理者…全業種対応
  • 第2種衛生管理者…農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業、電気業、ガス業、水道業、熱供給行、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業、清掃業以外の全業種対応

「ストレスチェック制度」にも、深い関わりが

労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が、今年12月1日から施行されたことはこちらでお伝えしたとおりですが、近年、「仕事や職業生活に関して強い不安、悩み又はストレスを感じている労働者」が 5割を超える状況にあります。

この背景を踏まえ、平成26625日に公布された「労働安全衛生法の一部を改正する法律」(平成26年法律第82号)により、心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)及び、その結果に基づく面接指導の実施等を内容とした「ストレスチェック制度」(労働安全衛生法第66条の10に係る事業場における一連の取組全体を指します)が 新たに創設されたというわけです。

ストレスチェックを実施 → ストレス程度を把握 → 労働者自身や上司、同僚が対象者の抱えるストレスに気づく → 職場環境の改善、働きやすい職場づくりがなされるこというのが理想的な流れだそうです。

精神障害の労災認定は急増している

業務から生じる強いストレスが原因のうつ病や不安障害など、精神障害にたいする労災認定は年々増加傾向にあります。

年度 H9 H10 H11 H12 H13 H20 H21 H22 H23 H24
請求
件数

41

42 155 212 266 ~ 927 1,136 1,181 1,272 1,257
認定
件数
2 3 14 36 70 259 234 308 325 475

出典:厚生労働省労働基準局補償課

このこと自体は喜ぶべきことです。しかし、起こってからでは遅い。

労災は対象者を元の状態に戻すことを保証するものではなく、あくまで業務上受けた損害に対する補填が目的です。ひとりの労働者が精神疾患を発病すると、貴重な人的資産の損失に繋がります。

マクロな視点で見れば、労働者の精神疾患を未然に防止することは、企業の収益増や国の経済成長率にも貢献することができます。
「 人や、社会環境ののために何かをすることに生きがいを見出すタイプの方」はもちろん、「良きにつけ悪しきにつけ、結果を可視化するのが大好きだ」という 絶対利益追求型の方にも、実はオススメな資格と言えるのかもしれません。確実に需要は増しています。

試験の日程や種別による試験範囲などは、当資格本サイトでお確かめ下さい。

公益財団法人 安全衛生技術試験協会


【参照】

衛生管理者,労災認定,職場環境改善,不足,ストレスチェック

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